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小川村の昔話(みそか団子)

みそか団子

馬鹿聟(ばかむこ)が、はじめて嫁の家へよばれて行った。
そのとき「みそか団子」をごちそうになった。
あまりうまかったので、家に帰ってから、こしらえてもらおうと、忘れないように「だんご、だんご」ととなえながら歩いていた。
途中にせんげ(溝)があってそれをとび越すとき、「どっこいしょ」といったら、それから「どっこいしょ」になってしまった。

家に帰って嫁に「どっこいしょ」を作ってくれという。
嫁は「そんなどっこいしょ」なんてものは知らないという。
何、「おれは御馳走になって来たのだ」という。

それでも嫁はそんなものは知らないという。
腹を立てた聟(むこ)は嫁のひたいあたりをくらしつけた(殴りつけた)。
するとそこに大きなこぶが出来た。
そうすると聟(むこ)がこれを見て急に考えだして、おお、「だんごだっけ、おれが悪かった」と言ったとさ。

註:これに似た話は村内各所にある。

出典:小川村誌[昭和50年(1975)10月15日発行]

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